とあるバビロニアンのブログ。

30代多趣味主婦の毒にも薬にもならない日常を更新します。

【今更初見】『遊星からの物体X』感想。

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SF好き、クトゥルフ好き、そしてモンスターパニック映画大好きを自負する私が
なんとな~く今まで見たことが無かったので、
アマプラで見てみました。


遊星からの物体X




遊星からの物体X (字幕版)


概要

遊星からの物体X』(ゆうせいからのぶったいエックス、(John Carpenter's) The Thing)は、
1982年のアメリカ合衆国のSFホラー映画。
ジョン・カーペンター監督、ターマン・フォスター・プロ製作。
1951年の映画『遊星よりの物体X』に続く、ジョン・W・キャンベルの短編SF小説『影が行く』の2度目の映画化で、
南極基地に現れた地球外生命体の怪物とそれに立ち向かう隊員達を描いている。

遊星からの物体X - Wikipedia

82年の今作が実はリメイク版だったとは知らなんだ。


あらすじ

冬の南極基地に1匹の犬が現れる。
その正体は、宇宙から襲来し10万年も氷漬けになっていた地球外生命体だった。
接触した生物に同化、擬態する“物体X”は、襲い掛かった隊員に姿を変え基地を侵略する。
隊員たちは通信・交通手段を断たれた基地で、誰が本物の仲間なのかわからず、疑心暗鬼に陥る。

遊星からの物体X (1982) - シネマトゥデイ

感想


トラウマ漫画『犬神』やん。



犬神(1) (アフタヌーンコミックス)



いや、『犬神』が今作の犬に擬態したクリーチャーの造形をオマージュしているのか…。


犬好きゆえに、犬がかわいそうな目に遭う、もしくは犬が怖いといった描写を苦手としておりまして、
今作冒頭のヘリから犬を狙撃するシーンとか、
犬の頭部が分かれて「キシャアァァァァ…」ってなるシーンはまぁまぁキツかったです。


まぁそれを抜きにしても、
可愛い犬が原型なのに思わず目を背けたくなるようなとてつもない嫌悪感をおぼえるモンスター造形を、
CGなしでここまで表現できるのはすごい。

逆にCGじゃなく「生っぽい」からこそ、
モンスターパニック映画を見慣れている私でもちょっと食欲がなくなるくらいの、
あの気色悪さが醸し出されているのかな。



そして、各登場人物がエイリアンに襲われ同化されるシーンが敢えて描かれず、
メタな視点でも誰がエイリアンに乗っ取られている(いた)のかが全然わからないので、
ホラー作品としてもめちゃくちゃ上質。


あれラストに残った二人だって、本当にまだ人間かどうかわからんもんな。



上記の素晴らしいモンスター描写演出の巧みさに加えて、
南極基地という、私には全く馴染みがなく、現代と比較しようのない場所が舞台なのが相まって、
40年近く前の作品なのに古臭さがほとんどない。


かなり昔の映画なのに未だに語られているだけあるわ。

二度三度と見たくなる、よくできた映画でした。


前日譚



本作の前日譚にあたる映画が2011年に公開されているようです。




遊星からの物体X ファーストコンタクト(字幕版)



prime対象なので見てみます。